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R&R DIET DELUXE【フ・ト・ッ・テ・ルのサイン(2)】

 前回のこの項で、私の決死の「フ・ト・ッ・テ・ルのサイン」を公開したところ、おかげさまでご好評をいただきました(泣)。

 重ねて言いますが、これは、私にとって命がけの公表です。

 徹底してかっこわるいから(笑)。

 しかし、これもまた痩せゆくための試練です。

 今回もまた、絶好調にデブである現在の私に敬意を表し、 “私がデブを感じるサイン”をお届けしたいと思います。

 それでは、参ります。

(1)デニム素材を憎むようになった。
(2)ズボンが腹の肉の下にずり落ちてしまうので、必然的に裾を引きずってしまう。
(3)ジャージよりもパジャマを好むようになった。
(4)自然と肩がいかり気味になっている。
(5)居酒屋の座敷をやんわりと拒否するようになった。
(6)ウオッシュレットに興味が出てきた。
(7)春先にもかかわらず初夏並みに汗ばんでいる。
(8)最近痩せたお笑い芸人を見て、イラッとするようになった。
(9)ミッキー吉野(ゴダイゴ)の存在を必要以上に認めるようになった。
(10)実家に帰ったら親になまはげと言われた。

 今回はこんなとこ。

 いかがでしたでしょうか。

 今、注目すべき“フ・ト・ッ・テ・ルのサイン”。

 汗かいた分だけ痩せられる。

 メットではなく恥をぶつけ合う、「フ・ト・ッ・テ・ルの世界」。

 果たして、私たちの“未来予想図”は何色なのでしょうか。

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2010.04.06 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロックンロール・ダイエット・デラックス

R&R DIET DELUXE【フ・ト・ッ・テ・ルのサイン】

 “人間は「太っていること」を自覚していない時がいちばん快適である”

 この名言を残したのは私ですが、人間はなぜ太りつくところまで太ろうとするのでしょうか。

 「カラダの調子が悪いわけではない」、「いまさら自分を必要以上に痩せて見せる必要もない」、「ジャージがあればそれでしあわせ」……。

 そんな「快適」への黄金のトライアングルがうまくバランスをとっている時、人間はなぜか「変わる」ことができません。それはまるでデブの国という黄金郷にマイホームを立てたかのごとく安定的なもの。なかなか痩身への「サイン」に人は気がつかないものなのです。

 前回のこの項で、ジーパンで「股擦れ」を起こす「股擦れ狼」の悲劇を書きました。今回は特別に、絶好調にデブである現在の私に敬意を表し、今、“私がデブを感じる20のサイン”についてお話したいと思います。

 これは、私にとっても命がけの公表です。なぜなら、かっこわるいから(笑)。

 しかし、これも痩せゆくための試練です。

 まずは己を直視するところから始める。
 これはロックンロール・ダイエットの基本。

 では、思いつくままに始めます。

(1)爪を切るのが命がけになった。しかも、遠目で切るからよく見えない
(2)靴下を履くのがめんどくさくなった。
(3)上半身が重すぎて足首が痛い。
(4)スーツで外出すると、長い間座っていられないので、あっという間に帰宅する。
(5)手の甲の親指の付け根あたりにぷにゅっとした嫌な肉がある。
(6)低いお膳にあぐらをかいて食事をしていると、腹が邪魔なので距離が遠く、気がつくと足の上に食い物が落ちている。
(7)トレーニングジムの風呂で、動きがゆっくりになった。
(8)裸になった時に意識してお腹を引っ込めるというような小細工をしなくなった。
(9)気のいいおっさんに見えるらしく、よく道を聞かれる。
(10)クルマの運転でバックする時、完全にミラーに頼り切るようになった。
(11)電車の座席に座りにくくなった。
(12)ジーンズの前ポケットに入れてある携帯電話を取り出す時イラッとくる。
(13)靴まできつくなった。たぶん肉がついてる。
(14)被り物が似合わなくなった。下ぶくれでへん。
(15)以前はデスクに反っくり返りものすごく大きな態度で仕事をしていたが、足が組みにくくなっているので、意外にこぢんまりと座ってる。
(16)どうせデブだと思われているため、外食の際、店員さんに「ごはん少なめにしてください」等の台詞を発しにくい。
(17)ジムのプールにある鏡からは当然目をそらす。
(18)駅でよく人にぶつかられる。
(19)良好な栄養状態に加え、微妙に汗ばんでいるため、全体的にしっとりしている。
(20)貴乃花親方に対して、「それ、痩せすぎだろ」と上から目線になっている。

 いかがでしたでしょうか。

 今、注目すべき“フ・ト・ッ・テ・ルのサイン”。

 恥かいた分だけ痩せられる。

 私たちに用意されている“未来予想図”。それは、痩せた自分なのです。

今週のBGM【未来予想図 / DREAMS COME TRUE】


2010.01.19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロックンロール・ダイエット・デラックス

R&R DIET DELUXE『新ロックンロール・ダイエット宣言!』



at 武道館(レガシー・エディション) [DVD]at 武道館(レガシー・エディション) [DVD]
(2008/11/26)
チープ・トリック

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 先日、BSの番組でチープ・トリックの特集が流れていた。
 とても懐かしく思ったのと同時に、1978年に開かれたあの幻の日本武道館コンサートのDVDが発売されているのを知った。

 早速、購入した。

 数々の思い出が蘇った。

 中学三年生になったばかりの春、神奈川県とはいえ、田舎っぺまるだしの中坊だった私は、武道館の場所さえ知らないのに、その日、やっと手に入れたチケットを握りしめ、東海道線に飛び乗った。
 同じ音楽好きの友人を誘ったわけでもなく、ましてや、ガールフレンドとの初デートの場などでもない。今となっては、なぜそんなことになったかは思い出せないのだが、とにかくたったひとりでのロック・コンサート初体験だった。

 ヴォーカリストであるロビン・ザンダーは、ものすごくカッコ良かった。アイドルのように女の子にばっかりキャーキャー言われていたわけではなく、その華奢な姿とは裏腹にけっこう骨太な感じがして、私は本当にカッコいいなと憧れた。

 その思い出のコンサートから31年後。私はDVDでその興奮を堪能した。

 『チープ・トリックat武道館』と称されたそのDVDには、ボーナス映像がついていた。それは(私は知らなかったのだが)2008年に同じ日本武道館で行われたライブでの映像だった。

 そこから聞こえてくるサウンドはカッコ良かった。
 でも、そこに映っていたロビン・ザンダーの映像は衝撃的だった。
 ああ、見なきゃ良かった……。
 ロビン・ザンダーは、ものすごいデブデブのおじさんになっていた。

 時と肉は残酷である……。




 私は今、ものすごく太っている。

 禁煙を契機に「発症」した過食生活で、私の身体は約1.3倍ぐらいに増加し、貫禄が増したというよりは、おやじとしての正統さが増す結果となった。
 これは、過去のこととはいえ、ダイエット本を書いた著者としては、屈辱の事態である。

 この不景気の中、ただ漠然と太っているにもすっかり飽きてきた。

  ロビン・ザンダーの衝撃的映像を目にした今、気持ちを新たにし、終わりなきダイエット道の追求を開始したいと思った。


 「40歳になることは素晴らしいこと。それを肉体で表現したかった」。
 これは、ブラッド・ピットが40歳になった当時、映画『トロイ』(ウォルフガング・ペーターゼン監督)の撮影のために、思いっきり身体を鍛えている時に語ったコメントである。

 当時、私はこの私と同世代のスターが語った言葉にしびれた。そして、「40歳の素晴らしさを肉体で表現」するため、【ロックンロール・ダイエット40】を決意した。

 それから5年以上もの月日が流れた。

 そして、私はまた肥満している(笑)。

 そんでもって、私は再び燃える。
 今度は中年に無理のないブルージーなダイエットを敢行しようと。

 ……というわけで、このブログの場を借り、『ロックンロール・ダイエット・デラックス』と称し、新たな痩身コラムをお届けしたい。
 日々の書き下ろしコラムに加え、 私自身、この数年間に書いたダイエットに関するコラムなどをもう一度見直し、改訂などを加え、さらなる内容の充実を目指したいと思う。(週一ブログ内連載)

 さて、このダイエットの行き着く先はロックかブルースか、はたまた都々逸なのか。

 さあ、肥満に悩む老若男女のみなさん。
 特に私と同世代である正しき中年のみなさん。

 飲みながら、歌いながら、転びながら……

 みんなで一緒に痩せましょう。

2009.11.05 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロックンロール・ダイエット・デラックス

禁煙肥満

 あまり禁煙のことをとやかく言うのは趣味じゃないのですが、このことだけは声を大にして言いたい。

 禁煙はとにかく太る。

 私は5月からタバコを止め、二ヶ月後には早8キロ増。さらにその半月後に2キロ増、さらにドン。あっという間に10キロ以上の激太り。顔つきはおろかキャラクターまで変わってしまったのでした……。

 本人は禁煙鬱でものすごくダウナーになっているのに、顔はてかてかのパンパン。やたら人に道を聞かれたりするほとんど気のいいオヤジ。クールな気分でいるのに、デブだから大汗かいてて緊張感ゼロ。
 しまいには自律神経の失調からか過食バカになって、ラーメン屋を出たその足で隣のカレー屋に行くような挙動不審。

 しかも、ニコチンの離脱症状って、ものすごく眠くなるから(歯医者で歯をガリガリ削られながら失神するように寝た)、大盛り飯食っちゃ寝、ジョッキビール飲み込んじゃ寝、と、そりゃ、太るわ。

 あまりにも太りすぎて身体が動かなくなり、何もかもおっぽり出していましたが、そこは元ダイエット本の著者(笑)、無理矢理真夏の断食祭りで5キロほど落とし、やっと通常業務に復帰できたのでした。

 あー、恐ろし、禁煙肥満。

 一説にはニコチンなどで阻害している栄養の吸収が20パーセントほど上がるので、同じ量を食べていても、ちゃんと太るのだとか。

 そういえば、昨年、映画のプロモーションで嶋大輔さんに会ったとき、同じようなこと言ってたなあ。

 「なんで太ったんですか」って聞いたら、
 「タバコやめたから」って……。

 「それ以来、白飯がうまくてうまくて」って、 つやっつやの顔で言ってた。

 その時はタバコ吸ってたからよくわかんなかったけど、今、ようやっとわかったわ、そのつやっつやの原因。

 そんなわけで、あいかわらずマンガ的なダイエットが繰り広げられているわけですが、そのお話は機会があればいろいろと……。

 ということで、ハバナイスデイ。

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2009.08.29 | ロックンロール・ダイエット・デラックス

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プロフィール

中丸謙一朗

Author:中丸謙一朗
職業:編集者・コラムニスト
1963年生まれ、横浜市出身。立教大学経済学部卒。1987年、マガジンハウス入社。『ポパイ』『ガリバー』『ブルータス』などで編集を手がけた後、独立。著書に『大物講座』(講談社)、『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社・扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、漫画原作『心理捜査官・草薙葵』(集英社コミックス)など。編著多数。

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