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腰が命

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 私のデスクの上でふと見かけた風景。思わず撮影してしまった。

 かたやランディ・ジョンソンのフィギュア(前出)、かたや日御碕(ひのみさき・島根県)のお土産にもらった安来節・どじょうすくいの人形である。

 たまたま並んだ男の後ろ姿。

 投げるにせよ、すくうにせよ、やはり、男の基本は腰である。

 160キロの速球も華麗なるどじょうさばきも、その命は腰に宿る。

IMGP2562.jpg


2010.01.20 | コメント(0) | トラックバック(0) | マンガ的!

R&R DIET DELUXE【フ・ト・ッ・テ・ルのサイン】

 “人間は「太っていること」を自覚していない時がいちばん快適である”

 この名言を残したのは私ですが、人間はなぜ太りつくところまで太ろうとするのでしょうか。

 「カラダの調子が悪いわけではない」、「いまさら自分を必要以上に痩せて見せる必要もない」、「ジャージがあればそれでしあわせ」……。

 そんな「快適」への黄金のトライアングルがうまくバランスをとっている時、人間はなぜか「変わる」ことができません。それはまるでデブの国という黄金郷にマイホームを立てたかのごとく安定的なもの。なかなか痩身への「サイン」に人は気がつかないものなのです。

 前回のこの項で、ジーパンで「股擦れ」を起こす「股擦れ狼」の悲劇を書きました。今回は特別に、絶好調にデブである現在の私に敬意を表し、今、“私がデブを感じる20のサイン”についてお話したいと思います。

 これは、私にとっても命がけの公表です。なぜなら、かっこわるいから(笑)。

 しかし、これも痩せゆくための試練です。

 まずは己を直視するところから始める。
 これはロックンロール・ダイエットの基本。

 では、思いつくままに始めます。

(1)爪を切るのが命がけになった。しかも、遠目で切るからよく見えない
(2)靴下を履くのがめんどくさくなった。
(3)上半身が重すぎて足首が痛い。
(4)スーツで外出すると、長い間座っていられないので、あっという間に帰宅する。
(5)手の甲の親指の付け根あたりにぷにゅっとした嫌な肉がある。
(6)低いお膳にあぐらをかいて食事をしていると、腹が邪魔なので距離が遠く、気がつくと足の上に食い物が落ちている。
(7)トレーニングジムの風呂で、動きがゆっくりになった。
(8)裸になった時に意識してお腹を引っ込めるというような小細工をしなくなった。
(9)気のいいおっさんに見えるらしく、よく道を聞かれる。
(10)クルマの運転でバックする時、完全にミラーに頼り切るようになった。
(11)電車の座席に座りにくくなった。
(12)ジーンズの前ポケットに入れてある携帯電話を取り出す時イラッとくる。
(13)靴まできつくなった。たぶん肉がついてる。
(14)被り物が似合わなくなった。下ぶくれでへん。
(15)以前はデスクに反っくり返りものすごく大きな態度で仕事をしていたが、足が組みにくくなっているので、意外にこぢんまりと座ってる。
(16)どうせデブだと思われているため、外食の際、店員さんに「ごはん少なめにしてください」等の台詞を発しにくい。
(17)ジムのプールにある鏡からは当然目をそらす。
(18)駅でよく人にぶつかられる。
(19)良好な栄養状態に加え、微妙に汗ばんでいるため、全体的にしっとりしている。
(20)貴乃花親方に対して、「それ、痩せすぎだろ」と上から目線になっている。

 いかがでしたでしょうか。

 今、注目すべき“フ・ト・ッ・テ・ルのサイン”。

 恥かいた分だけ痩せられる。

 私たちに用意されている“未来予想図”。それは、痩せた自分なのです。

今週のBGM【未来予想図 / DREAMS COME TRUE】


2010.01.19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロックンロール・ダイエット・デラックス

浜田山

 ええー、本日は浜田山在住のデブの旦那さんにお伺いします。

 ーーどうですか、最近の浜田山は?

 「ま、どうってことはないけど、最近の浜田山って人数増えすぎちゃって完全に方向性見失っちゃってるよね。他の地域の人が思うほど高級じゃないし、かといって下町的な感性はみじんもない。地元民の顔の見えない不動産屋的な勢いだけって感じ……。だってさ、あのさ、つい最近まで路地裏の地下に「スナック○○(←ママさんのファーストネームだと思われる)っていう細々と昼カラやってるような流行らない店があって、看板とかも色褪せててさ、もう少し腐るといい感じになるなあなんて見ていたら、今年になってあっという間に『なんとか龍馬』っていうのに変わったのよ。NHK大河ドラマの影響? 店の前を通るだけだから、名前だけ変えたのか経営が変わったのかよくわからないけど、急いで入り口に板と藁貼り付けたわりには、表に漂う風情は前のスナックの時とあまり変わってない(笑)。場面転換がちょっとコント的なんですよ。代謝のいい新宿とかならまだしも、こういう“お笑いレッドカーペット的転換”って、浜田山のスピード感にはものすごく浮く。でも、店内入ったら以前いたママさんが幕末コスプレだったら、それはそれでしびれるけどね(笑)。ま、さっきから無責任なこと言ってますけど。そういう街ですよ、最近の浜田山は。だってね……」

 ーーはい、そうですか。本日はありがとうございました。

 「……あ、いやいや。もういいんですか。またあったら、何でも聞いてください」(笑)



2010.01.18 | コメント(0) | トラックバック(0) | マンガ的!

傘がない

 一張羅の傘を飲み屋の傘立てに置いていたら盗まれた。

 私は店の出口で絶句した。外はまだ雨が降っていた。

 「あの-、持ってきた傘がないんですけど」と店の人に向かって一応呟いてみた。
 店の人は簡単に驚いたふりをし、手当たり次第にそこらへんに転がっているビニール傘を私に指し示した。

 「いや、違うんですけど……」

 「あ、そうすか」。

 話は簡単に終わった。

 私はしばしその場に立ち尽くした。すると店のあんちゃんが悪びれもせず、「もしよかったらここに残ってる傘持ってっていいですよ」と傘立てにある中途半端にちゃんとした傘を指さした。

 「いや、いいよ……」。私はその申し出を断った。だって誰かのモノだから。

 私は傘を泥棒されたけど、おとなしかった。ちなみにその傘は6000円ぐらいしたもので、10年近く大切に使っていた。

 悲しみの前に存在したはずの怒りが、とんびのようにくるりと輪を描いた。

 店員はまるで悪びれていない。だって、その人が盗ったわけじゃないから。

 傘立てもまるで悪びれていない。だって、知らない人が知らない傘を持っていくとは思っていないから。

 傘を盗んでいった人もきっと悪びれていない。だって、困るのは自分じゃないから。

 誰も悪びれていない。でも、傘がない。

 座席まで持って行かなかった私が悪いのか、100円傘でいいのにわざわざ盗られて困るような傘を持ち歩いた私が悪いのか。
 つまり、大事なモノから目を離したという自己責任の話か。

 この悲しみは誰にぶつければいいのか。

 暴発することのなかった悲しみはいったいどこに行くのだろうか。

 転勤した福井で奥さんをもらった友人が、結婚式の時に屋根の上から餅を撒かされたと言っていたが、そんなふうに悲しみも屋根の上から撒いてしまえばいいのか。

 持っていたはずの傘がない。外はまだ雨が降っている。

 行かなくちゃ……。

 これは私にとってニッポンの不況やJALの株価よりもずっとずっと深刻な問題だ。


断絶 (紙ジャケット仕様)断絶 (紙ジャケット仕様)
(2001/12/19)
井上陽水

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今日のテーマ曲『傘がない』井上陽水


2010.01.15 | コメント(0) | トラックバック(0) | マンガ的!

書評【アップ・カントリー】

 「アップ・カントリー」とは、「田舎のほうへ」という意味である。

 この言葉のニュアンスに何となくひかれ、この本を手に取った。

 有名な作家らしいが、お恥ずかしながら私は知らなかった。小説というものは、近年あまり読まなくなってしまったからである。でも、これにはハマッた。寝食を忘れて読んだ。

 舞台は1997年のベトナム。現地で出会った同胞の女性とのロードノベル的進展を軸に物語は展開される。

 何よりも主人公の男がにじみ出すそこはかとない「ふんどし感」がいい。
 西洋的ドライな男感と全宇宙的ウエットな普遍的男感。そのバランスが絶妙。まるでテンガロンハットを仕立て直して、ふんどしに作り替えたような「味わい深い」ミステリーがそこにはある。


アップ・カントリー―兵士の帰還〈上〉 (講談社文庫)アップ・カントリー―兵士の帰還〈上〉 (講談社文庫)
(2003/11)
ネルソン デミル

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【アップ・カントリー】(上・下)(ネルソン・デミル著、白石朗訳、講談社文庫)
ふんどし度 ★★★★

(再録)


2010.01.14 | コメント(0) | トラックバック(0) | マンガ的!

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プロフィール

中丸謙一朗

Author:中丸謙一朗
職業:編集者・コラムニスト
1963年生まれ、横浜市出身。立教大学経済学部卒。1987年、マガジンハウス入社。『ポパイ』『ガリバー』『ブルータス』などで編集を手がけた後、独立。著書に『大物講座』(講談社)、『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社・扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、漫画原作『心理捜査官・草薙葵』(集英社コミックス)など。編著多数。

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