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書評『真樹日佐夫の百花繚乱交遊録』

 敬愛する我がふんどし教の教祖、梶原一騎先生ももちろんだが、この梶原先生の弟君である真樹日佐夫先生の著作も数限りなく読んでいる。

 『ワル』などのストーリーものももちろん秀逸だが、この人の書く(極真関係者たちとの)一連の『交友録』は、刺激的で、人をワクワクさせ、そして、ほんわかした気持ちにさせる名品、それは、まるで、強くてうまい“煙草”のようだ。

 本書は彼の著作の中では比較的新しい2009年の作品。『週刊実話』(日本ジャーナル出版)に連載していた『真樹日佐夫の痛快無頼交遊録 俺と彼、奴、彼女』が元になっている。

 「『入門しないか?』ではじまる縁と絆 格闘界だけに留まらない、歌手、俳優、映画監督、編集者」(帯より)たちとの百花繚乱の交友録が、艶っぽくもタイトな筆致で描かれている。

 読み進めているうちに今の私にとって、ものすごく“素敵”な箇所に出会った。

 以下は、真樹日佐夫先生の“煙草”に関するくだりである。

 「ニコチン含有量の多いチェリーが好きで、日に百本から百二十本は吸っていた。ヘビースモーカーというより、チェーンスモーカー。それが母親の死に目に間に合ってしまい、煙草さえ止めればおまえは百まで生きるから、というのが今わの際の耳許での囁き。これを遺言と解し、親不孝の連続だったことでもあり、罪滅ぼしに頑張ってみるかと一念発起。灰皿もライターの類も処分して臨んだものの、いやあ辛かった! うっかり禁を破った夢を見てベッドからは落ちるわ、執筆中に苦しみの余りか無意識のうちにパジャマの襟を噛んでボロボロにするわで……。」(P149藤原善明の巻)

 先生は煙草を吸っていない。

 私は昨年禁煙を敢行し、ひどい目にあった。このことは、このブログで何度も触れた。身体的には禁断症状を脱したものの、気持ち的にふんぎりがつかない大きな理由のひとつが、禁煙者の尊敬すべき先人が思いつかなかったことだ。

 一説によると、矢沢永吉は30歳で煙草をやめたらしい。永ちゃんファンには悪いが、私にはもうひとつ弱い。サザンの桑田佳祐や長渕剛なども、もはや吸っていない。うーん、そうだけど……。エリック・クラプトンは、ミック・ジャガーは……、所詮外国の人の話だ。

 そうか……。

 真樹先生が吸わないのなら、煙草なんかもう吸っていいわけないじゃん(笑)。

 “交遊”はまんだら状に広がるし、時代は忽然と変化するのである。



真樹日佐夫の百花繚乱交遊録真樹日佐夫の百花繚乱交遊録
(2009/01)
真樹 日佐夫

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『真樹日佐夫の百花繚乱交遊録』真樹日佐夫著(東邦出版)
ふんどし度 ★★★




2010.02.19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書評・ふんどし本の世界

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プロフィール

中丸謙一朗

Author:中丸謙一朗
職業:編集者・コラムニスト
1963年生まれ、横浜市出身。立教大学経済学部卒。1987年、マガジンハウス入社。『ポパイ』『ガリバー』『ブルータス』などで編集を手がけた後、独立。著書に『大物講座』(講談社)、『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社・扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、漫画原作『心理捜査官・草薙葵』(集英社コミックス)など。編著多数。

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