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愛する豚野郎


 昔から何となく豚が気になる。

 ピンクフロイドの名盤『アニマルズ』のジャケットの空飛ぶ豚。

 豚野郎、いや豚さんは、ロックの表現でも、ひとつの“前衛的記号”だ。

 『思考する豚』(ライアル・ワトソン著、福岡伸一訳、木楽舎刊)という本がおもしろい。2008年に惜しまれつつこの世を去ったライアル・ワトソン博士の豚に関する探究である。

 本著には、ウィンストン・チャーチルの残した、こんな言葉が紹介されている。

「猫は人を見下し、犬は人を尊敬する。しかし、豚は自分と同等のものとして人の目を見つめる」。

 この本を取り上げる理由、それは豚自体のふんどし度だ。

 でぶ、食い過ぎ、くさい、汚い、バカな豚野郎……。

 豚はいろんなことを言われているが、きっと意に介さない。

 本当の豚は知的で清潔好きで人とは原始からの良き仲間だ。

 豚の思いは一途であり骨太である。

 豚には「転位行動」と呼ばれる習性がある。

 「戦闘、威嚇などの豚の様々な行動には時々、『タイムアウト』が挟まれ、その間、彼らはこれ見よがしにあくびをしたり、土を掘ったりという「転位行動」を見せる。転位行動とは、葛藤や欲求不満がある時、高揚状態の時などに、気持ちを鎮めるために、その場の状況と無関係に思われるような行動をとること」(『思考する豚』)である。

 これって、人間で言えば、試験勉強とか仕事で追い込まれているときに、意味もなくオナニーしちゃったり、飲みに行っちゃたりとか、そういうことか。

 確かにそれは豚野郎だが、なんともまあ抗えない先人である。

 豚野郎と人間野郎のバカ野郎な友情に乾杯! である。


思考する豚思考する豚
(2009/10/26)
ライアル・ワトソン

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『思考する豚』ライアル・ワトソン著、福岡伸一訳(木楽舎)


2010.04.09 | コメント(0) | トラックバック(0) | マンガ的!

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プロフィール

中丸謙一朗

Author:中丸謙一朗
職業:編集者・コラムニスト
1963年生まれ、横浜市出身。立教大学経済学部卒。1987年、マガジンハウス入社。『ポパイ』『ガリバー』『ブルータス』などで編集を手がけた後、独立。著書に『大物講座』(講談社)、『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社・扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、漫画原作『心理捜査官・草薙葵』(集英社コミックス)など。編著多数。

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