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書評【自分の中に毒を持て】

 古い歌で恐縮だが、その昔、杏里の歌で「コットン気分」という歌があった。
 とにかくフワフワと気持ちいいー、というふ抜けた歌であったが、女性並びに人類は、とにかくその歌詞の世界に謳われているような「コットン的気持ち良さ」が好きだということだけは理解できた。

 ふんどし感とは、その正反対の概念だ。

 コットンの範疇ではあるが、ソフランまったくしていないので、「綿」という感じのパサパサ感。真綿にフワフワと包まれているというよりは、荒縄に縛られているような半ケツの肌寒さ。

 そこにあるのは、杏里の歌った80年代的快楽とは決して相いれることのない男のストイシズムの世界である。


自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
(1993/08)
岡本 太郎

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 もう解説する前からまるわかり、あの岡本太郎の本である。

 とにかく、言ってることめっちゃくちゃ、そして天才。

 この人の場合、穿いているのはふんどしというよりは、(パリで青春時代を過ごしているし)サテンのバタフライ。でも、キュッと引き締まっているところがカッコイイ。

 何かに熱中していくさまに対し、マイ・ブームという言葉が流行って久しいが、この人の場合は、そんなコットン的肌触りのいいものではなく、もはや「太郎スタンダード」。時には周りに誰もいないこともある、寒風吹き荒む中で生き抜いていく「ふんどしの仁王立ち」という荒々しさだ。

 何かためになるかと思って読んだが、まるで役に立たない。でも、読んでいるうちに「太陽の塔」の意味が、10%ぐらいわかったような気がした。

【自分の中に毒を持て】(岡本太郎著、青春出版社)

ふんどし度 ★★★

(再録)


2009.10.15 | 書評・ふんどし本の世界

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プロフィール

中丸謙一朗

Author:中丸謙一朗
職業:編集者・コラムニスト
1963年生まれ、横浜市出身。立教大学経済学部卒。1987年、マガジンハウス入社。『ポパイ』『ガリバー』『ブルータス』などで編集を手がけた後、独立。著書に『大物講座』(講談社)、『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社・扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、漫画原作『心理捜査官・草薙葵』(集英社コミックス)など。編著多数。

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