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イメージコンサルタント

 いつか出てくるとは思ったが、ついに出てきたイメージコンサルタントという商売。本屋で見つけた『また会いたいと思わせる(とかなんとかのルール)』(一部適当)という本の帯には、美人イメージコンサルタントさんのお姿がでかでかと載っていた。

 タイトルにだまされているのは重々承知だが、また怖いもの見たさの感情もあるわけで、本屋で思わず買ってしまい、電車の中で15分で読み終わりあきれ顔。そのあまりのとりとめのなさに口あんぐり……。

 このイメージコンサルタントという商売の詳細は私にはよくわからないが、この商売の名前は2000年公開の映画『キッド』(ブルース・ウィリス主演)で初めて耳にした。

 この映画の概要をざっと説明してみる。

 40歳独身者であるラス(ブルース・ウィリス)の仕事はイメージ・コンサルタント。各界の著名人にイメージ・アップのためのアドバイスをしている。ある夜、ラスは自宅に紛れ込んできた小さな男の子を目撃する。そして、その子供が時空を超えてやってきた昔のラス本人であることを知る。

 ガキであるラスは言う。

「40歳になる僕には女の人もいないし、チェルシーという名前の犬も飼ってない。しかも、パイロットじゃないんだ」

「うるせーな、このくそガキ! 早く寝ろ!」(一部創作)

 二人で話をしているうちに、ラスは今の自分が子供の頃に抱いた夢をひとつも叶えていないことに気づき愕然とする。そして、子供ラスからのさらなる追い打ち。

「おじさんの仕事はわかったよ。おじさんの仕事は嘘をつくことなんだ」。

 言葉を失う主人公……。

 そして、子供ラスにもうすぐ訪れる8歳の誕生日が最悪なものであったことを思い出し、ふたりは奇妙な時間旅行を開始する……

 と、まあ、こんな感じなのだが、この劇中で使われていた「イメージコンサルタント」という職業は、「最先端の職業で、派手で儲かる知的な商売ともてはやされるけど、どこか空虚な商売」という意味づけであった。
 また、この主人公の神経症的セレブリティなキャラクターとそのシンボリックな職業に対し、「さすがアメリカ」という感覚と「どうなのよ、アメリカ」っていうふたつの感覚を同時に感じさせていたのだと思う。

 で、その約10年後。ついに日本にも登場。

 改めて問う。どうなのよ、イメージコンサルタント(笑)。

 人はイメージなどの曖昧なものよりも、加齢臭だとかハゲだとかしみだとか、もっと具体的なものに執心していたはずなのに。どうすれば感じよく見えるか、こうすればあなたは輝けるみたいな精神論なんかより、どうすればハゲがばれないか、どうすればしみが目立たなくなるかみたいな具体的な対処法を求めていたはずなのに……。

 フリー(無料)が注目されている今、みんな売るものがよくわからなくなっている。

 では、ハバナイスデイ。

2009.11.20 | コメント(0) | トラックバック(0) | マンガ的!

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プロフィール

中丸謙一朗

Author:中丸謙一朗
職業:編集者・コラムニスト
1963年生まれ、横浜市出身。立教大学経済学部卒。1987年、マガジンハウス入社。『ポパイ』『ガリバー』『ブルータス』などで編集を手がけた後、独立。著書に『大物講座』(講談社)、『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社・扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、漫画原作『心理捜査官・草薙葵』(集英社コミックス)など。編著多数。

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