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男と女

 久しぶりに、レコジャケネタをお届けします。

 歌謡の世界では、「男と女」という題材が今も昔も大事な要素となっています。

 まずは、男からの目線。

志賀勝


 志賀勝さんの作品です。

 パンチパーマ風角刈りにグラデのグラサン。意味づけが多少甘めの番傘にテカリの入った着流し。「いい男」らしく二つに割れたアゴと決して「無精」ではないひげ。
 そして、画面端に予感させる握りしめられた拳……。

 どこに出しても恥ずかしくない、「ザ・男」の姿です。

 しかも、タイトルが「女」……。

 今の若者言葉で言うところの完全な上から目線です。

 私も以前、「おんなはさあ」と言ったら、「おんななんて言ったらだめ」と言われて、「え、何で?」と戸惑った覚えがあります。

 男、男の畳みかけるような記号論の数々。見えてないのはふんどしのみ。

 男たるもの「女」に対し、精一杯「気負い」ながら愛し、そして守り抜く。そんな「ど演歌」の心意気のようなものが感じられる、私の好きな作品のひとつです。

 では、次を見てみましょう。次は女性からの目線です。

夏木マリ


 今では憧れのかっこいい女性として活躍中の夏木マリさんの作品です。

 この作品は、B面のタイトルにご注目ください。

もうかんにんして


 「もうかんにんして」……。

 今の若い男子はこんなセリフを言われたら、鼻の穴に豆鉄砲です。うろたえるということを通り越し、もしかすると、女からの上目線を感じてしまうのかもしれません。

 「もうかんにんして」
 「そんなご無体な」
 「いやよ、いやよ、そんな乱暴な……」
 「きらい、きらい。あなたは意地悪で」(最後のみby桜田淳子)

 男の上から目線に対する淡き抵抗。

「まあ、いいではないか。そんなこと言わず。ほんとはおまえも……」。

 だみ声の男の声がリフレインする予定調和的男女の世界観。

 こんな時代には、最近巷を賑わすマンガのような事件の数々も生まれにくい世の中でした。なぜなら、このように提供される作品自体がそのコンセプトをデフォルメすることにより、世の中のリアルからはきちんと切り離された、正しきマンガ的世界だったからです。

 世の中の流れだけでなく、昨今の演歌・歌謡系も劇的な進化を遂げています。

 「きよしのズンドコ節」は、マンガ的なのか、いったい何なのでしょうか。
 マンガのようなデフォルメ的感性の溢れた世界のような気もするし、おばさんたちの変にリアルな目線に支えられている存在のような気もする。その分析は、また別の機会に譲ることにしましょう。

 では、ハバナイスデイ。








2009.04.15 | マンガ的!

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プロフィール

中丸謙一朗

Author:中丸謙一朗
職業:編集者・コラムニスト
1963年生まれ、横浜市出身。立教大学経済学部卒。1987年、マガジンハウス入社。『ポパイ』『ガリバー』『ブルータス』などで編集を手がけた後、独立。著書に『大物講座』(講談社)、『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社・扶桑社文庫)、『車輪の上』(エイ出版)、漫画原作『心理捜査官・草薙葵』(集英社コミックス)など。編著多数。

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